PARTS INSTALLATION(10)


 高速道路でブレーキを踏むと振動がする・・・前々からちょっと気になっていたのですが、こんなもんだという話もあったので放置していました。ところが最近とくにヒドくなってきまして、急ブレーキの時にはガガガガ!という感じでペダルだけでなく車体全体に振動が伝わるほどの症状が現れました。ブレーキは最も重要な部分ですし、危険な目に合わないためにも早急に改善が必要だと思い、いろいろなかたにアドバイスいただいたところ、ローターの偏磨耗ではないか?というご意見が大半でした。
 偏磨耗の場合、横ブレするローターをパッドが挟むことにより、ジャダーと呼ばれる振動が発生するのですが、これを治すには@ローターを研磨する、Aローターを交換する、のどちらかの方法になります。通常は新品ローターは高く、研磨だけで済めば安いので研磨してくれるところを探したのですが、やっぱりなかなか無いわけです。そうしたところ、ネットでもお世話になっているとあるかたが新品を安く譲ってくださったため、この際フロント2枚を交換することとしました。


1.旧ディスク取り外し



←フロントタイヤを外したところです。C4のブレーキディスクは写真のように5本のハブボルトに挿し込まれているだけで、キャリパーとアルミホイルに挟まれることで固定されています。(C3はハブにリベット止めされているため取り外しにはエライ苦労するらしいです)結構錆びて固着しているので、スポっといくのは稀で、取り外すのは案の定大変でした。この状態でディスクを回転させると「シュッ、シュッ、シュッ」とあるポイントで抵抗が大きいことに気づきました。ジャダーの原因はコレだったのです。











←左フロントのディスクとキャリパーを上からみたところです。キャリパーは2箇所をボルト止めされています。下の方は狭くてストロークが取りづらい上に堅くて堅くて、CRC吹いてからメガネレンチやボックスレンチで色々試した結果、最終的には21mmのメガネレンチを鉄パイプで延長して、テコの原理でなんとか回すことが出来ました。













←キャリパーを外したあとも、ハブと固着しているので、ボルトの穴やセンター、裏側からとあらゆるポイントからCRCを吹き付けてから、ディスクを回しつつ、裏面をプラハンマーでガッコンガッコン叩きます(笑)。けっこうシブトイのだこれが。それでもいつしかガコッ!と外れまして、外れるとこうなります。新品取り付けの前に出来るだけキレイにしておきましょう。













←外した古いディスクローターです。写真では判りづらいかも知れませんが、レコード盤状のスリキズがあります。しかも僕の場合は指先で触るとミゾの凹凸を感じるほどに酷くなっていました。さすがに1993年6月製造の車ですから、年月とともにこういうことも起こるのでしょうか。それともパッドの取り付けが不適切だったのかも知れません。










2.ニューディスク装着




←これはディスクブレーキ・セパレーターと言いまして、今回の作業をする上で大変役だったツールです。
以前にパッド交換した際に、最も苦労したのは出っ張ったピストンを押し戻すことでした。これがあれば一発です。マニュアルに出てくるCクランプも不要です。いちさんに教えていただいたストレートさんにて、ネット通販で激安の2,980円(別途送料500円)で購入しました。発送もメチャクチャ早く、品揃えも豊富で良心的な会社です。









←新しいディスクは当然古いのより厚いですし、キャリパーのピストンを押し戻さないと挟みこめません。セパレーターは写真のようにパッドの間に挟みこんで万力の逆な感じで押し開いて行きます(ほんとカンタンに広げられます)。こうしてニューディスクが挟めるくらいの隙間を確保します。















←ニューディスクを装着します。外したときと逆に今度は固定されていなくて不安定なので、ホイルナットを2つ利用して仮止めし、キャリパーを装着します。ピカピカのディスクローターはなんだか気持ちがイイですね。後はディスクが斜めになったりしないように気を付けながら、タイヤをはめて出来あがり。2つ目は慣れてきたので10分で出来ました。
ホントはパッドも新品に交換したいところですが、今日は用意してなかったので、その内高性能なものに交換したいと思っています。








さっそく帰り道に東名を走りながらテストしてみましたが、高速でのブレーキングでも全くジャダーが出ず気持ちよく減速出来ました!(といってもノーマルなので強烈な効きとはいきませんが)新品ローターに新品パッドを付けてやれば結構イイ線いくんじゃないでしょうか?ブレーキホースもそのうち強化してみたいなーと思っています。